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菜種梅雨 [俳句]

菜種梅雨

なくした君の

涙雨

日脚伸びて [俳句]

日脚伸び

はずむ心の

散歩道


夏掛け [俳句]

夏掛けの

薄さや肌に

心地よし

蛇衣 [俳句]

衣脱ぐ

神の化身の

白き蛇

蛍火 [俳句]

蛍火や

君の命の

灯火か

蚊やり [俳句]

蚊やりして

消えることなく

燃えて落つ

ネジ花 [俳句]

ネジ花の

螺旋描きて

天を指し

守宮 [俳句]

暗闇に

黒き守宮の

影のあり

梅雨寒 [俳句]

梅雨寒や

短き袖の

肌寒し

花菖蒲 [俳句]

月の夜

水辺に咲きたる

花菖蒲


花菖蒲

今宵限りと

咲きてあり
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